【初心者向け】Unityのインストール方法

Unity-introduction

Unityは、ゲーム開発や映像制作において、非常に有名かつ人気の高い開発エンジンです。

今回は【Unity】のインストール方法について解説します。

インストール前の確認事項

Unityをインストールする前に、以下の3点について確認しましょう。

PCのスペック

Unityの推奨スペックは以下のとおりです。最新情報は公式サイトを参照ください。

ただし、ゲーム開発やデータ作成を満足に行うためには、時にこれ以上のスペックが求められます。目的に応じた作業環境を整えましょう。

PCの空き容量

Unityの推奨ストレージは512GB以上です。
空き容量を確認してからインストールを行いましょう。

Unity Editorのバージョン

Unityには複数のバージョンが存在します。バージョンが異なると、互換性がなかったり、プラグインや機能、UI等が変更されていたりします。インストール前に使用したいバージョンを確認しておきましょう。複数人で共同開発する場合は、使用するバージョンをそろえるようにしましょう。
 

Unityをインストールする

Unityのインストール手順を解説します。

Unity Hub をダウンロード

Unity Hubとは、複数のプロジェクトや複数のUnityのバージョン管理を一括で行えるアプリです。
Unityのインストールや設定管理は、このアプリを通じて行います。

Unity公式サイトを開きます。

②トップページの「ダウンロード」をクリックします。

Unity Hubインストールのためのランチャーがダウンロードされます。

②ダウンロードしたランチャーをダブルクリックで起動します。
 ユーザーアカウント制御という表示がされたら、内容を確認したうえで「はい」をクリックします。

③ライセンス契約書の内容を確認し、「同意する」をクリックします。

④Unity Hubのインストール先を指定します。変更する場合は「参照」をクリックし別フォルダを指定します。設定が完了したら「インストール」をクリックします。

⑤下のウィンドウが表示されたら、Unity Hubのインストールが完了です。

Unity Hubを実行にチェックをしたうえで「完了」をクリックするとUnity Hubが起動します。
  

Unity Editorをインストール

Unity Hubを通じてUnity Editorをインストールする手順を解説します。

①Unity Hubのアイコンをダブルクリックし、Unity Hubを起動します。

②初めてUnityを使用する場合は「Create account」をクリックし、Unity IDを作成します。
 すでにUnity IDを作成済の方は⑥へ進みましょう。

③必要事項を入力し、「Unity IDを作成する」をクリックします。

④登録したメールアドレスに確認メールが送られるため、記載内容に従って確認しましょう。

⑤メアド確認が完了すると、Unity IDの設定画面が開きます。
 以下の項目から言語設定を変更することができます。

⑥Unity Hubの「Sign in」をクリックします。

⑦登録したメールアドレスとパスワードでサインインします。

以下のようなポップアップが出た場合は、「Unity Hubを開く」をクリックします。

⑧Install Unity Editorという画面が表示されたら、任意のフォルダを設定し「Install Unity Editor」をクリックします。

⑨Get Unity Personalという画面が表示されたら、利用規約を確認のうえ「Agree」をクリックします。Unity Editorのインストールが実行されます。

⑩Unity Editorのインストール完了後、言語表示を日本語に切り替えたい場合は、左上の歯車マーク>「Appearance」>「Language」の設定を日本語へ変更します。

※Unity Editorの追加インストールは、Unity Hub>インストールの「エディターをインストール」のボタンから行うことができます。

※ライセンスがない場合はUnity Editorは利用できません。
 学生の場合はこちらを参照してください。
 個人開発ではない、Unity Pro、Unity Enterprise、Unity Industryのライセンスについてはこちらを参照してください。

※Unity Personal以外のライセンス追加は、左上の歯車マーク>「ライセンス」>「追加」ボタンから設定できます。

Unity Editorモジュールの一覧

Unity Editorをインストールする際、必要に応じたモジュールも追加インストールしましょう。Unity Editorインストール後は、各エディター一覧の右側に表示される歯車マーク>「モジュールを加える」から設定&追加インストールが可能です。

Unity Editorで設定できるモジュールの詳細は以下の通りです。※詳しくは公式サイト参照

【開発者ツール】
基本的に必須モジュールです。

モジュール名内容
Microsoft Visual Studio Community 2022Unityがインストールを推奨する統合開発環境です。ゲームに関するワークロード「Unityによるゲーム開発」および「C++によるゲーム開発」をインストールしてください。
※Macでは「Visual Studio for Mac」が同等の統合開発環境になります。

【プラットフォーム】
作りたいゲームのプラットフォーム選択です。任意の環境を選択しましょう。
モジュールがインストールされていない場合、PC向け環境のみの開発環境になります。

モジュール名内容
Android Build SupportAndroid用の開発環境モジュール
ー OpenJDK製品開発のオープンソースプロジェクトとそのプロダクトのソースコード置き場。特別な意図がない限り、Android Build Supportインストール時に同時インストールする。
ー Android SDK & NDK ToolsAndroidアプリをビルドするために必要なコンポーネント。Android Build Supportインストール時に同時インストールする。
iOS Build SupportApple(iOS)用の開発環境モジュール
tvOS Build SupportApple TV(tvOS)用の開発環境モジュール
visionOS Build SupportApple Vision Pro(visionOS)用の開発環境モジュール
Linux Build Support(IL2CPP)Linux用の開発環境モジュール
※IL2CPP: Unity が開発したスクリプティングバックエンド
Linux Build Support(Mono)Linux用の開発環境モジュール
※Mono:様々なOSでNETアプリケーションを動かすことができるソフトウェア
Linux Dedicated Server Build SupportLinux専用サーバー用の開発環境モジュール
※Dedicated Server:オンラインゲームなどでクライアントサーバーモデルにおける運用形態の1つ
Mac Build Support(Mono)macOS用の開発環境モジュール
※Mono:様々なOSでNETアプリケーションを動かすことができるソフトウェア
Mac Dedicated Server Build SupportmacOS専用サーバー用の開発環境モジュール
※Dedicated Server:オンラインゲームなどでクライアントサーバーモデルにおける運用形態の1つ
Universal Windows Platform Build SupportUWP用の開発環境モジュール
※UWP:Windows を実行する全てのデバイスに共通のアプリケーションプラットフォーム。 Microsoft Store に公開でき、プラットフォームごとにアプリケーションを書き直す必要がない。
WebGL Build SupportWebブラウザ用の開発環境モジュール
Windows Build Support(IL2CPP)Windows用の開発環境モジュール
※IL2CPP: Unity が開発したスクリプティングバックエンド
Windows Dedicated Server Build SupportWindows専用サーバー用の開発環境モジュール
※Dedicated Server:オンラインゲームなどでクライアントサーバーモデルにおける運用形態の1つ

【言語パック】
Unityエディターでの表示言語を変更したい場合は、該当言語のパックをインストールしましょう。

モジュール名内容
日本語日本語
한국어韓国語
繁體中文繁体字中国語
简体中文簡体字中国語

【ドキュメント】
オフライン用のマニュアルです。特別な理由がなければ、追加選択しておくとよいです。
ただし、同様の内容をウェブサイトでも確認できるうえに、インストール時に容量を要するため、PC容量を圧迫する場合は必ずしも必要ではありません。

モジュール名内容
Documentationオフライン用のUnityドキュメントマニュアルです。このモジュールはインストールしたUnity Editorのバージョンに適したものがインストールされます。

※後に記載するプロジェクト作成&UnityEditorを起動した後にモジュールを追加インストールした際は、Unity Editorを再起動することでモジュールが反映されるようになります。
 

Unityのプロジェクト作成

Unity Hubから新しいプロジェクトを立ち上げる手順を解説します。

①Unity Hubを起動し、メニュー欄の「プロジェクト」>「新しいプロジェクト」をクリックします。

②Editorのバージョンを選択します。新しいプロジェクトの下のエディターバージョンから切り替えられます。

③目的に応じたプロジェクトテンプレートの種類を選択します。
 以下にUnity Editorバージョン2022.3.39f1で選択できるのプロジェクトテンプレートの概要を記載します。※選択できるテンプレートはEditorのバージョンによって異なります。

ジャンルテンプレート種類内容
コア2D(Built-In Render Pipeline)2D用の空プロジェクト。Unity の組み込みレンダラー(ビルトイン)を使用。
3D(Built-In Render Pipeline)3D用の空プロジェクト。Unity の組み込みレンダラー(ビルトイン)を使用。
Universal 2D2D用の空プロジェクト。Unity のユニバーサル レンダー パイプライン(URP)を使用。
Universal 3D3D(2Dも可)用の空プロジェクト。Unity のユニバーサル レンダー パイプライン(URP)を使用。
High Definition 3D高解像度レンダーパイプライン(HD/HDRP)の空プロジェクト。ハイエンド プラットフォーム (Windows、Linux、Mac、PS4、PS5、XBox One、Xbox、デスクトップ VR) 向けの高いグラフィック標準でプロジェクトを作成する。
3D Mobile3Dモバイル開発推奨環境(ビルトイン)のプロジェクト。
2D Mobile2Dモバイル開発推奨環境(ビルトイン)のプロジェクト。
Mixed Reslity複合現実(MR)開発向けのプロジェクト。(URP)
VR仮想現実(VR)開発向けのプロジェクト。(URP)
AR Mobileモバイルデバイスで拡張現実(AR)を使用するアプリ開発向けのプロジェクト。(URP)
Small Scale Competitive Multiplayerマルチプレイヤーゲーム開発向けのプロジェクト。小規模な対戦型ゲームを構築する際に推奨。(URP)
サンプルUniversal 3D sampleURP3Dプロジェクトのサンプルテンプレート。
High Definition 3D sample高解像度レンダーパイプライン(HD/HDRP)のサンプルテンプレート。
VR MultiplayerVR マルチプレイヤーアプリのサンプルテンプレート。
Cinematic Studio映像やアニメーション作成・編集用のサンプルテンプレート。
使い方を学ぶ2D Platformer Microgame2Dプラットフォームゲームを扱いながら、UnityEditorの基本を学ぶチュートリアルテンプレート。(ビルトイン)
FPS Microgame1人称シューターゲームを扱いながら、UnityEditorの基本を学ぶチュートリアルテンプレート。(ビルトイン)

④画面右側のプロジェクト設定から以下の情報を設定します。

  • プロジェクト名:プロジェクトの名前
  • 保存場所:プロジェクトデータの保存先
  • Unity Cloud組織:複数の組織に所属している場合は任意の組織に変更
  • Unity Cloudに接続:Unity Cloudのダッシュボード上のProjectにプロジェクトが追加されUnity Cloudの機能や製品・サービスが利用できるようになる。詳細はこちら
  • Unity Version Controlを使用する:Unity Version Controlにプロジェクトのリポジトリが作成される。最大3人がリモートで同じプロジェクトを共同編集が可能。詳細はこちらこちら

⑤プロジェクト設定が完了したら「プロジェクトを作成」をクリックします。
 しばらく待つとUnity Editorが起動し、新規プロジェクト作成が完了します。

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