【初心者向け】Unreal Engine5のビューポート操作方法

UE5-introduction

Unreal Engine5のビューポート操作方法について解説します。

ビューポートのカメラ操作

最初にビューポートのカメラ位置の操作方法を解説します。

MAYA基準操作方法

MAYAの操作に即した方法です。
MAYAユーザーはこの操作方法が一番馴れやすいかと思います。

操作方法ビューポートの表示
Alt + 右クリックドラッグ焦点中心にズームイン&ズームアウト
Alt + 左クリックドラッグ焦点中心に回転
Alt +中クリックドラッグ平行移動
オブジェクトクリックした後に Fカメラがオブジェクトを中心に表示するように寄ります

WASD操作方法

この操作方法は、キーボードでPCゲームをする際の操作方法とよく似た方法です。

UE5では右クリックを押したまま、中指で「W」前進と「S」後退の操作、人差し指で「D」右、薬指で「A」左の操作を行います。

他、以下の方法で操作を行います。

操作方法ビューポートの表示
右クリック + W前進
右クリック + S交代
右クリック + A左移動
右クリック + D右移動
右クリック + E上昇
右クリック + Q下降
右クリック + Zズームイン
右クリック + Cズームアウト
右クリック カメラの回転

オブジェクトの操作方法

次にビューポート上に配置されているオブジェクトの操作方法を解説します。

詳細ウィンドウのプロパティ設定

オブジェクトをクリックすると、詳細ウィンドウにてオブジェクトに関連する情報が編集できるようになります。詳細ウィンドウのプロパティ欄内にあるトランスフォームから、「位置」「回転」「スケール」の値を入力することができます。

UE5空間での座標単位はアンリアルユニット(UU)と呼びます。
1グリッド=1UU=1cmに相当します。
またUE5は縦軸がZ軸、前後がX軸、左右がY軸で構成されています。

トランスフォームに数値入力する際は以下の操作方法も活用すると効率的に作業ができます。

  • 数値入力欄で左右にドラッグすることで入力値を増減させられる
  • 拡大縮小欄横のカギマークをクリックしロックすると、XYZの値を一様にスケールできる

ビューポートのギズモ操作

ビューポート上でアセットを選択すると、緑と赤と青の矢印が表示されます。これを「ギズモ」と呼びます。ギズモを操作することで、ビューポート上でオブジェクトを感覚的に編集することができます。

※ギズモの矢印は、赤がX軸、緑がY軸、青がZ軸を示します。

ギズモ操作時は、「移動」「回転」「スケール」に操作切り替えを行いながら編集します。

ギズモ移動操作

キーボードショートカット「W」、又はビューポート右上の十字矢印マークをクリックして切り替えます。

オブジェクトを動かす際は、ギズモの矢印をクリックしたままドラッグすることで移動できます。
またギズモの中心に表示される四角マークをクリックしドラッグすることで特定の2軸内での移動操作が行えます。さらにギズモの中心にある白い球体をクリックすると画面に対して平行移動を行えます。

他に、以下のキーと組み合わせて操作することも可能です。

組み合わせるキー操作内容
Altオブジェクトを複製してから移動します。
Shiftカメラを一緒に移動させます。
Alt+Shiftオブジェクトを複製し、カメラを追従させながら移動します。

ギズモ回転操作

キーボードショートカット「E」、又はビューポート右上の円状矢印マークをクリックして切り替えます。

オブジェクトを動かす際は、色がついた円弧をクリックしドラッグすることで回転できます。

ギズモスケール操作

キーボードショートカット「R」、又はビューポート右上の右上向き矢印マークをクリックして切り替えます。

オブジェクトを動かす際は、ギズモの矢印をクリックしたままドラッグすることでスケールがかかります。またギズモの中心に表示される四角マークをクリックしドラッグすることで特定の2軸内でのスケール操作が行えます。

ギズモは、上記の方法に加えて、「Space」キーを押すことで操作切り替えをすることもできます。

ギズモ座標空間の切り替え

ギズモ操作はワールド空間座標系orローカル空間座標系を切り替えることができます。

ワールド空間座標系とはビューポート空間由来の座標軸を指します。

ローカル空間座標系は選択オブジェクト由来の座標軸を指します。

座標軸は、ビューポート右上の球マークをクリックして切り替えができます。

ビューポートのスナップ機能

スナップ機能とは、ギズモ操作時に一定の制限を持たせることで、操作をサポートする機能です。

ビューポートの右上の各種ボタンから機能設定を行えます。

  1. サーフェススナップ
    サーフェススナップ:他のオブジェクトの表面に合わせて操作させる機能
    サーフェス法線への回転:他のオブジェクトの表面に合わせるように回転させる機能
    サーフェスオフセット:トランスフォームの操作を任意の数値ずつ変更できるよう制限する機能
  2. グリッドスナップ:移動の操作をグリッドの任意の数値ずつ変更できるよう制限する機能
  3. 回転スナップ:回転の操作を任意の数値ずつ変更できるよう制限する機能
  4. スケーリングスナップ:スケールの操作を任意の数値ずつ変更できるよう制限する機能

有効にするとボタンのアイコンが青色に変化します。アイコンの右横の数値をクリックするとスナップ機能の数値を変更できます。

スナップ操作については公式ドキュメントもご参照ください。

ゲームプレイ画面の確認操作

ビューポートでは、作成したゲームをプレイして確認することができます。
ゲームをプレイする際はビューポートの上部にあるプレイボタンから実行します。
プレイボタンには複数種類があり、右横のケバブメニューから他のボタンを閲覧できます。
以下でプレイボタンの詳細を解説します。

選択ビューポート

現在のビューモードでゲームを開始します。
操作時は一度ビューポートをクリックすることでマウスやキーボードで操作できるようになります。
Shift+F1キーを押すことでゲーム操作からUE5他の操作へ切り替えができます。

モバイルプレビュー

モバイルデバイスのプレビューとしてゲームを開始します。

新規エディタウィンドウ

新しいウィンドウでゲームを開始します。
ゲーム画面の比率や解像度はプロジェクト設定に由来します。
操作時は一度ビューポートをクリックすることでマウスやキーボードで操作できるようになります。
Shift+F1キーを押すことでゲーム操作からUE5他の操作へ切り替えができます。

VRプレビュー

VRプレビューとしてゲームを開始します。
PCに接続したヘッドセットでゲームが開始できます。Escキーで終了します。

スタンドアーロンゲーム

独立したプログラムを起動してゲームを開始します。
最も製品版に近い条件でプレイできるモードです。
ただし、別プログラムを動作させるため起動に時間がかかります。
コマンドquit、又はAlt+Tabキーで終了します。

シミュレート

ゲームの世界のみ動き出すモードです。ゲームのプレイはできません。
ビューポート上でカメラを自由に動かし、ゲームフィールドをテストするのに向いているモードです。
Escキーで終了します。

ゲームプレイ開始位置について

ゲームスタート位置は、「プレイヤースタート」というオブジェクトを配置した位置から始まります。プレイ設定から「現在のカメラ位置」を選択することで、ビューポートカメラのままゲームを開始することもできます。また、ビューポート上を右クリック>「ここからプレイ開始」を選択することで任意の位置からゲームを開始することもできます。

ゲーム実行中のボタン操作

ゲーム実行中は以下のボタンで操作を行います。

  1. 一時停止
  2. ゲーム再開(一時停止後操作可能)
  3. コマ送り再生(一時停止後操作可能)
  4. ゲーム終了
  5. プレイヤー目線からビューポートカメラ目線への切り替え
  6. ビューポートカメラ目線からプレイヤー目線への切り替え

上記の操作ボタンがその都度切り替わって表示されます。

一度プレイモードでゲームを再生すると、プレイボタンが最期に起動した種類のプレイモードに切り替わります。それ以降はAlt+P、または再生ボタンをクリックすることで、最後に起動したプレイモードと同様のモードでゲームを開始できます。

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