３DCG製作において使われるライティングの種類及び表現技法についてまとめました。
ライティングは３DCG空間の物体を明るく照らしつつ、空間表現や絵作りをするうえで欠かせない技法です。それぞれのライトの特徴を把握したうえで、効果的に使いこなすための表現方法を記します。
３DCGで使われるライトの種類
アンビエントライト(Ambient Light)
アンビエントライトとは光が物体や大気などで反射・拡散された環境光のことを指します。３DCGツールでは、ライトの色、ライトの強さ等を決めて全方向ライトをコントロールします。
ディレクショナルライト(Directional Light)
ディレクショナルライトは、平行光源です。指定位置から一方向＆平行均一に物体へ照射されるライトです。
ポイントライト(Point Light)
ポイントライトは、点光源です。指定位置から全方向に光を照射するライトです。室内照明やろうそくの光などに使われます。距離と比例して光を減衰させる物理計算が適応されます。
エリアライト/矩形ライト(Area Light)
エリアライトは四角形の面光源で、片面から光が照射します。
距離と比例して光を減衰させる物理計算が適応されます。
スポットライト(Spot Light)
スポットライトはコーンで指定される範囲を均一に照らすライトです。光の筋は描画されません。
コーンの角度や光のぼかし具合などを設定できます。
ボリュームライト(Volume Light)
ボリュームライトは、空間を照らすときに使用します。指定したボリューム内でライト方向や色、減衰値を制御します。空間で光るほこりなどの表現で使用されます。
３DCGで使われるライティング表現技法
３点照明
ライティングの基礎的な表現技法の１つです。
以下の３点ライトで構成されています。
- キーライト(KeyLight) … 被写体をメインで照らす光量が一番強い光源
- フィルライト(FillLight) … キーライトによって暗くなった陰部分の光量を調整する光源
- バックライト(BackLight) … 被写体の背後から光を当て輪郭を照らし、立体感を出す光源
※リムライトとも呼ばれます。
被写体を立体的かつ美しく表現できるスタンダードな表現方法です。
３DCGキャラモデラーが作成素体を魅せる際などにも活用できます。
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