Substance Designerは、ノードベースのTexture生成ツールです。
ノードを組み合わせることで無数のTexture素材を制作できます。
ただし、ノードは数百の種類が存在するため、全てを把握して使いこなすこと目指すのは非効率です。
ここではTexture作成でよく使われるノードについて解説します。
アトミックノード
アトミックノードは 28 個あります。Designerで最も基本的な構成ノードです。
FX-Map

FX-Mapノードは、任意の図形を自由に並べることができるノードです。

パターン系Textureやノイズ系Textureの生成などで使用します。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- 背景:背景描画の設定
FX-Mapノードは、ピンをつなげただけでは何も変化が起こりません。
詳しい使い方については、別の記事にて解説します。
HSL

HSLノードは、色相・彩度・明度のコントロールが行えるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 色相:色相の変更
- 彩度:彩度の変更
- 明度:明度の変更
SVG

SVGノードは、外部からSVGファイルを取り込むか、又は簡易的なベクター編集で絵を描いて画像を生成できるノードです。

入力ノードはSVGパスの背景として描画されます。入力ノードがつながっていない場合、背景は透明描画になります。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- 背景:背景描画の設定
エンボス

エンボスノードは、エッジに光や影を描画し、立体的に見せる効果を出すノードです。

強度入力につなげたグレースケール情報をもとに、入力ノードから得た画像情報を加工します。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:エンボス強度
- 光の角度:光源の位置
- ハイライトカラー:ハイライトの色
- シャドウのカラー:影の色
カーブ

カーブノードは、カーブを使って明度分布をコントロールできるノードです。

入力ノードから得た情報を基にグラデーションを再構築します。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カーブを表示/適応:グラフや2Dビューへの反映
- カーブのアドレス指定:カーブの編集及び処理指定
グラデーション(ダイナミック)

グラデーション(ダイナミック)ノードは、グレースケール入力で得た情報をグラデーション有力で得た情報を基に再構築するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カーブのアドレス指定:グラデーションの処理指定
- グラデーション方向、入力位置:グラデーションの設定
グラデーションマップ

グラデーションナップノードは、入力で得た情報を設定したグラデーションエディターを基に再構築するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- カーブのアドレス指定:グラデーションの処理指定
- グラデーション:グラデーションエディターの編集
グレースケール変換

グレースケール変換ノードは、カラースケール入力のものをグレースケースに変換するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- チャンネルの重み:チャンネルの影響力設定
- アルファを統合:アルファの扱い方設定
シャープ

シャープモードは、Photoshopのシャープ効果と同様の効果が得られるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:シャープ効果の強さ
- パンチスルーアルファ:アルファチャンネルの処理
チャンネルシャッフル

チャンネルシャッフルノードでは、1~2つの画像からチャンネルを再配置するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

各チァンネルに、どの入力値のチャンネルのデータを割り当てるかを指定します。
テキスト

テキストノードは、文字画像データを生成するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- テキスト:文字入力
- フォント:フォント指定
- フォントサイズ:文字サイズ
- アラインメント:寄せ
- 変形、位置:変形値と位置指定
- 背景:背景色指定
- フォントカラー:文字色
バリュープロセッサー

バリュープロセッサーノードは、関数を使用してアニメーションをコントロールすることができます。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

関数を編集から、内部の関数を編集できます。
詳しくは別記事にて解説します。
ビットマップ

ビットマップノードは、ビットマップをグラフへ読み込む際や2Dペイントツールで使用するビットマップを作成するために使用します。ビットマップとは、ピクセルを用いた画像情報の事を指します。

ビッドマップファイルが必要な場合は、常にこのノードを使用します。
ノードを新規作成するほかに、サポート形式のビットマップをドロップして作成することもできます。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- PKGリソースパス:パスの設定
- メソッドをサイズ変更:サイズ設定
ピクセルプロセッサー

ピクセルプロセッサーノードとは、関数を使用して画像処理を行うノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

関数を編集から、内部の関数を編集できます。
詳しくは別記事にて解説します。
ブラー

ブラーノードは、Photoshopのガウスぼかしと同じ効果をかけるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:ブラーの強度
ブレンド

ブレンドノードは、2種類の個別入力値を任意のブレンドモードと不透明度マスクで混合します。

真ん中の背景入力ピンに入力した値を背景として、一番上の描画色入力ピンに入力した値を乗算、減算、加算等の任意のブレンドモードで混合します。また、一番下の入力ピンからは不透明度マスクを入力できます。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 不透明度:描画色入力値に対する不透明度の設定
- 描画モード:ブレンド方法の設定
- クロップエリア:描画色入力値の描画範囲設定
レベル

レベルノードは、再マップ係数を設定して入力情報を再マップ化します。
Photoshop のレベル機能に似た機能です。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- レベルヒストグラム:再マップ係数の設定
ワープ

ワープノードは、入力画像をグレースケールの画像データを基に歪ませることができるノードです。

入力ピンに歪ませたい画像を繋ぎ、グラデーション入力ピンにグレースケール画像をつなぎます。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:歪み強度
入力カラー

入力カラーノードは、出力ピンのみで任意のカラーand数値情報を出力できます。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

パラメーターにてカラー数値を指定できる他、属性タブにて詳細記載&設定が可能です。
入力グレースケール

入力カラーノードは、出力ピンのみで任意のグレースケール値and数値情報を出力できます。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

パラメーターにてカラー数値を指定できる他、属性タブにて詳細記載&設定が可能です。
入力値

入力値ノードは、任意のノードに外部から値を入力するためのノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 識別子:判別しやすい名前の入力
- タイプ / エディター:入力値の種類
- デフォルト/最小/最大:数値設定
入力ノードをつなぐ際は、つなぐ先のピンに応じた設定へ変更して使いましょう。
出力

出力ノードは、グラフの最後の配置するノードで、アセット整理の設定項目が存在します。
作成した画像データを出力するためのノードです。

設定できる項目は以下の通りです。

- 識別子:エクスプローラーウインドウの表示名及び出力時の名前
- 説明:任意の説明記載欄
- ラベル:ノード名変更
均一カラー

均一カラーノードは、任意の単色カラーの値を出力するノードです。

特定のカラーを追加する場合や、特定の値を作成する際の開始点として使います。
設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- 出力カラー:値の設定。sRGBとHSV切り替えの他、浮動小数設定から0-1値に設定可能
変形2D

変形2Dノードは、入力されたTextureを回転、位置、スケール調整するノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 回転:T回転値
- ストレッチ:スケール値
- オフセット:位置
指向性ブラー

指向性ブラーノードは、特定の方向にぼかしをかけるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:ブラー強度
- 角度:ブラーの方向性
指向性ワープ

指向性ワープノードは、入力したTexture情報を特定の方向に歪ませるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- 強度:歪み強度
- ワープ角度:歪みの方向性
法線

法線ノードは、グレースケール画像を高さと認識しノーマルマップとして書き換えるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

パラメーターにて法線の詳細設定を行います。
距離

距離ノードは、グレースケールの明度に応じて指定距離にグラデーションをかけるノードです。

設定できるパラメーターは以下の通りです。

- カラーモード:カラースケールとグレースケール切り替え
- 最大距離:グラデーションをかける距離
ブラーと似て非なる効果を得られますが、使い方によってはジャギーを発生させやすいノードです。
ライブラリノード
アトミックノードを使用して作成されたグラフインスタンスノードのライブラリです。
基本的な構成ノードの他に、特定の用途向けで使用するノードがあります。
グラフ項目
ドットノード

ピン

フレーム

注釈

FxMapノード
スイッチ

反復

四分割

テクスチャ生成
Gaussian Noise

ノイズとして活用できる基本ノードです。
Tile Generator Grayscale

パターン作成に最もよく使われるノードです。カスタマイズできる幅が広いノードです。
フィルター
Blur HQ Grayscale

Photoshop のフィルター>ガウスと同様の効果が得られます。計算時間がややかかります。
Histogram Scan

入力した情報のコントラストと明るさをコントロールするためのノードです。
レベルアトミックノードの代わりに使用できます。
Ambient Occlusion(HBAO)

高さマップを入力として取得し、それからアンビエントオクルージョンマップ(AOマップ)を生成します。RTAO(Ray Tracing Ambient Occlusion)ノードでも生成できますが計算負荷が高くなります。
コメント